全日本最速店長選手権2014 8位 三浦 恭資 さん
Q:機材で一番こだわっているポイントはどこですか
自分のところはフレームメーカーだから、やっぱりフレームだね。カーボンフレームがまだ日本に存在しない時代に、海外ブランドを持ち帰ってテスト解析し、自転車競技の世界に持ち込んだし、自分でカーボンフレームのテストライダーとして実走試験を繰り返してきた。みんな知らないと思うけど1996年から1999年まで日石・Cテックと一緒にカーボンチューブを開発して、ロードレーサーやMTBのカーボンバイクも製作したし、世界選手権やオリンピックで実際のレースに使用してきた実績がある。
このフレームを作っているところはツール・ド・フランスやクラシックレースを走っているチームにも供給するカーボンメーカーだし、アルミやチタンでフレーム製作も可能な総合メーカーでもあるので、自分がこれまで培ってきたノウハウと経験、さらにヨーロッパのトップ選手達が行なう実戦でのテストライドによって生み出されている。
カーボンはいくらでも軽くすることはできるけど、選手に聞くと軽ければいいってもんじゃない。やっぱり速い選手たちはパワーがあるから、そのパワーに耐えて前に進ませるには必要な肉厚と剛性が必要になる。そういったコントロールが狙い通りにできるのが、このフレームのこだわりの部分。
Q:選手のパワーってどのくらいなんですか
現役選手の数字は秘密だからいえないけど、トップ選手たちが数値を計測するところと同じところで自分が計測したら、現役時代の最大酸素摂取量は91L。イノーが94Lか95Lらしいよ。パワーは1780Kwだけど、現役時代は松吉さんと自分は当時の計測機器では計測不能で、あり得ないといわれた。だからトップ選手の数値はその辺りじゃないの。このパワーは1000mで1分5~8秒、200ハロンで10秒くらい。自分も現役時代は8秒くらいだったけど、「よくそんなタイムを出せるな」っていわれたよ。
Q:このバイクでこだわりの部分はどこですか
今回は普通のロードとこのエアロロードを持って来たんだけど、ダウンチューブを横風に強い断面にしている。普通の涙適断面よりも抵抗が少ない。バックは少しクッション性を持たせているんで、北米やヨーロッパでの評判がいいね。ベルギーでは2年前から販売しているけど、もう数百台売れている。
Q:こだわりのパーツはありますか
今回はホイールかな。もう大昔のホイールでラベルは違うけどヨハン・ムセーウが1996年の世界選を制したときにも使っていたライトウエイト。クリンチャーでもいいかと思って持って来てはいたけど、練習不足だからこっちにするよ。
Q:クランクは170mmが好きなんですか
いまは170mmだけど、165mmから177.5mmまで、全部の長さで優勝経験があるんよ。クランクの長さはいつになっても興味あるよね。177.5mmを着けたときは150㎞くらいひとりで逃げていて、ゴール前の10㎞くらいがいつも追い風になるってわかっていたんで53Tの11を踏み倒して逃げ切った。ラスト10㎞で30秒差の集団がゴールでは1分差になってたよ。
Q:ハンドルはFSAがついていますけど、オリジナルハンドルがありますよね
そう、いつもはオリジナルハンドルを付けているんだけど、在庫がなくなっちゃったんでこれを着けて来た。でも同じハンドル幅でも肩の位置で計るとFSAは狭いんで、ちょっと使い難いね。いまはあまり気にしないけど。それにいまは(ダブルレバーではなく)ブレーキレバーの位置でギアチェンジするし、昔とは持ち方も違うよね。
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