パーツクチコミ
キャード12

CAAD12

CANNONDALE/キャノンデール [フレーム・完成車]
みんなの評価
4
  • 硬さ
    3
    3.0
  • 振動吸収性
    3
    3.0
  • 直進安定性
    3
    3.0
  • 反応・加速性
    4
    4.0
  • 価格満足度
    4
    4.0
クチコミ:1
カテゴリ フレーム・完成車
価格
  • 165,000円(フレームセット)
  • 590,000円(完成車・BLACK INC)
  • 300,000円(完成車・ULTEGRA)
  • 260,000円(完成車・DISC 105)
  • 210,000円(完成車・105)
  • (2015年7月)
説明 サイズ:44, 48, 50, 52, 54 56, 58cm
カラー: PRM, REP, NSP

直球勝負

2016.05.30 14:49
ユーザー TKY の写真
TKYさん
  • 参加賞 買っちゃった。2014
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アルミフレームのリーディングカンパニーであるCanondaleが血のにじむ努力の末に完成させた傑作アルミフレーム。
柔らかいと言われたカーボンフレームからの買い増しのため、なんとなくメタル製に惹かれていたことと絶対条件として今回はレーシーなものにしよう!と決めていたため消去法(復刻物が多くを占めるクロモリ、進化が止まったチタン、どちらも嫌いではないが今回の条件からは大きく外れている。)でアルミに決定し最新のCAAD12に到達。ディスクブレーキやDi2も気になったが今回はリムブレーキとヒモ式にこだわってみることに。

あー、アルミだね-・・・雑味無く澄んだ加速をする。「これだよ、これ!この感じを味わいたくて敢えてアルミをセレクトしたんだよね。」とカーボンでは味わいにくいアルミらしい純度が高く濁りのない加速感を味わっていると、勝手にクランクが回っている。自然と脚が動いている。「速く走ろう!」とCAAD12がぼくの脳を通さず筋肉へ直接命じているかのように速度が上がっていたことに気づく。こういった現象はLOOK566では起こり得ない。代わりにアルミでは到底真似の出来ない快適性があって、LOOKはLOOKで手放せずにいるのだが・・・
類い希な衝撃吸収が持ち味のLOOK566だと乱暴に踏みつけた場合では正しいベクトルからずれて加わった力もフレームは(悪路とでも判断するのだろうか?)吸収し雑な回し方では推進力は多少損なうこととなるが、CAAD12ならば乱暴に踏みつけても構わず進んでくれるので長い登坂であってもどこであっても対応する万能さが持ち味かと。
巧みなフレーム設計の妙が最大の理由なのだろう、加えて細身のカーボンフォークや25cタイヤに柔らかめのサドルも相まってそこそこ衝撃は緩和されるが、LOOK566ならば同じ亀甲状にひび割れた舗道を走行しても衝撃はCAAD12の半分程度に感じ、衝撃によって発生した振動もほぼ感じないがCAAD12ではガガガガガガ・・・・っとしばらくは不快な不協和音を発する。乗り心地が悪いとは言わないが快適だとはお世辞にも言えない、とはいえ『速さ』を追求するならばこの程度は許容範囲。以前試乗したアルミマドンの方が快適性では良かった記憶はあるが、ロードレーサー的な乗り味の良さでは及ばない(乗ったことはないがアルミエモンダもその傾向かと。)。絶対に譲れないレーシーさを残しつつ乗り心地の良さをギリギリまで追求しバランスさせたシーソーゲーム。

か細いフォークに不安を感じた(コンフォートロードであるLOOK566よりも細いのだ!)が走らせてみれば恐らくこのフォークが生む路面追従性が良いのだろうか懸念した不安は一切無く体を旋回方向へ傾けることが容易に思えた。
(大きな声では言えないが道交法無視した速度での下りでも不安は一切無くキレ味良く曲がってくれて役者不足を補ってはくれそうです。)
突出したところは何も無いようにも思うが、走る曲がる止まるという三原則をまじめにまとめあげられ、良く出来た極めてロードレーサーらしいロードレーサーであるといえます。
悪いところをあえてあげるのであれば「塗装に色気がない!」そこに尽きる。買いたいと思える色がなかった点が唯一残念でならない。まぁ、メリケン製品全般が今はそうなのか?と思うわけですが。

CAAD10の頃には口々に言われていた「同価格のカーボンフレームよりは絶対に良い!」は現時点では最早なく、贔屓目に見て同等程度でしょうと断言します。
一世代前のツールドフランスで優勝争いをしていたような最高機種のフレームをカーボンのグレードを落としているのが現在の20万前後のカーボンフレームには存在するためCAAD12の競合価格帯カーボンフレームが素晴らしく向上しているのだから・・・とはいえ奇しくも生じてしまった20万円の戦国地帯へあえてアルミで突入し台湾の巨人達を喰う勢いを見せているのだから快挙でありCAAD12が優れている証明であるのかと。
CAAD12はアルミでしか恐らく表現できない純血なロードレーサーらしさを体現した『迷ったならコレを買え!』というような自分の意思に直結したように良く走る買って損のないアルミフレームです。
早速ぼくは更なるロードレーサーらしさを追求するためフルDura化を敢行してみました。やはりというか重いホイール、重いタイヤ、重いクランクを軽い物と交換することでよりロードレーサーらしさは向上。投じた金額も安いSUPERSIX EVO Hi-Modなら買えてしまうかお釣りが来るところまでつっこんでしまったがw

総合評価
4
  • 硬さ
    3
    3.0
  • 振動吸収性
    3
    3.0
  • 直進安定性
    3
    3.0
  • 反応・加速性
    4
    4.0
  • 価格満足度
    4
    4.0
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