Ksyrium SLS

このホイールはキシリウムの継続モデルとして堅めの乗り味です。
漕ぎ出しから堅さは伝わってきますが、不快なものではありません。

クリンチャーモデルとしてはデュラエースC24とほとんど変わらない軽さで、
登坂中のダンシングでもたわみをあまり感じずソリッドな踏みごたえがあります。

加速は剛性の高さで踏んだ分だけ進みかなり良好。
巡航性は40kmを超える所までは良好ですが45km付近からの維持はパワーが必要な印象。
50kmを超えるとホイールからの風切音が急に大きくなります。

きしめんスポークのため強い横風では横方向へ若干フラれやすい傾向があります。

ブレーキは当たりが出ると怖いくらいに効きます。
このホイールはハブの当たりが出るまで300kmくらいの慣らしが必要でした。

また玉当たりを2ヶ月に一回程度定期的に調整する必要もあります。
乗りっぱなしでは性能が出ないためユーザーを選ぶホイールとも言えます。

工場出荷時のスポークテンションは結構いい加減です。
出来れば納品時にセンター、振れ、テンションの3点を調整する事をお勧めします。
自分のはスポークテンションがヌルくてどちらかと言うとハズレ個体でした。