マイバイク日記
「疑惑のチャンピオン」



昨日のツール第6ステージでは新城幸也選手が見事な逃げで敢闘賞を獲得しましたが、今日はその清々しい走りとは全く相反する内容で、ロードレース界最大のスキャンダルとも言える、ランス・アームストロングのドーピングスキャンダルを描いた「疑惑のチャンピオン」を鑑賞してきました
本来は少しでもライドに行こうと思っていましたが、上映している1番近くの映画館(名古屋市中区の伏見ミリオン座)での上映が今日までだった為、天候悪化の予報もあったのでライドは諦めて観に行くことにしました

午前の部の上映開始時間10:25の5分ほど前に到着しましたが、観客は10人ほどだったので好きな場所で観ることができました

この映画の邦題は「疑惑のチャンピオン」ですが、原題は「THE PROGRAM」です
この「PROGRAM」は劇中でランスがフェラーリ医師に「俺にもプログラムを施してくれ」とのセリフがあり、一連のドーピング工程を指すもののようです
ガン発症前のツール初出場時から物語は始まり、その後の展開は書籍や様々なメディアで語られている通りのストーリーで物語は進んでいきます

予告編(https://www.youtube.com/watch?v=JhUY5_fklr0)でランス役のベン・フォスターが、ロード未経験にも関わらず見事なライディングを披露していますが、本編ではそれ以上のシーンはほとんど無く、あとのレースシーンは結構実際のレース映像を挟んでいました
ランス役のベン・フォスターも本人に雰囲気が似ていますが、チーム監督のヨハン・ブリュイネールや医師のミケーレ・フェラーリ、チームメイトのフロイド・ランディスもかなり雰囲気が似ていて驚きました!
ただ、終盤に出てくるアスタナ時代の同僚のコンタドールだけは「う~ん」というキャスティングでしたが…(^_^;)
また、その当時のTREKの機材やモトローラやUSポスタルのウェアも忠実に再現されていますが、内容的にはランスの表面的な行動に焦点を当てており、ランスの心情的な部分にはあまり触れられてはいないので、出来の良い再現ドラマのような感じで話は進んでいきました

周りの多数の人を巻き込み、疑惑を追求した人を陥れたランスの一連の行為は、到底許し難く肯定できないものでありますが、彼の生と勝利を渇望する意志だけは凄いものがあったと思います
この強い意志があれば、ドーピング無しであっても、ツール7連覇はともかく数回の総合優勝を成し得ていたのではないでしょうか…

冒頭に記したように、新城幸也選手らのピュアで清々しい走りを見た後だと、若干の胸くそ悪さを感じられずにはいられませんでした(笑)